tittle
Home(DiaryToday) - PDF - DiaryPast - Text - About - BBS - Link - e-mail
雑文
テキストアイコン
日々の観察、能書き
文庫本とハードカバー
 文庫本はハードカバーと違って値段が安い、小さい、背表紙の色が作者毎(あるいは出版社毎)に同じ。

 同じ背表紙だと本棚に並べたら色がすっきりして気持ちがいいんですよ。本が多すぎて収納しきれずに売ってしまったけれど、創元推理文庫・江戸川乱歩全集の背表紙は見栄えが良かった。背表紙が絵になっているんですよ。おどろおどろしいセルロイド人形の絵が江戸川乱歩の奇怪さとあいまり、見た瞬間に即買い。あぁ、何で売ってしまったんだろう?
 鞄を占有しない手頃なサイズ、通勤通学のお供に。満員の電車でもどうにかして文庫本読みます。苦痛の中の清涼剤。電車の中でうまく時間を使わないと、もったいないですぞ。
 小遣いを圧迫しない(とはいっても、本代は少なくないが)。後書きが楽しめる。ハードカバーだと解説や後書きあまりないんですよ。人の感想や本の書かれた背景、知りたくないですか?

 しかしハードカバーも捨てがたい。高級そう、装丁がかっこいい、理知的に見える。電車の中でハードカバの本を見ている人がいると、何の本を読んでるんだろうと知りたくなります。ハードカバーは新刊が多いですから。

 テレビで見た本の装丁家、あれは何年前だったか?その本の装丁家は絵を作るよりも、本を読むのに時間をかけていました。彼は1日数冊本を読み、自分でちゃんと書評をつける。装丁をする本は、何度も読み返し、線を引っ張り、取材し、やっと装丁に向かう。ちょろっと読んでは又次へという乱読家の僕にはあまりの衝撃。

 これを見てからハードカバーの値段は妥当だと思うように。

 私的考察。買うのは文庫本がヨイ。借りるのはハードカバーで決まり。見栄を張りたきゃハードカバー。あぁ、図書館もっと近くにないかなぁ。毎日行くってば。

backhome