tittle
Home(DiaryToday) - PDF - DiaryPast - Text - About - BBS - Link - e-mail
雑文
テキストアイコン
空想の産物
夢の車
 車が好き。運転するのはかったるいので人に任せるとして、一つのステイタスとしての車に強くあこがれる。
 小さいときにはランボルギーニ、フェラーリ、アストンマーチンなど超高級・高排出力・高燃費なかっこいい車。男の子なら誰でも夢見ますね。中学生になるころにはプレジデント・センチュリー・キャデラックなど権力志向。そして高校卒業ぐらいになるとマーチや軽など、小さくて燃費の良い車。そんな中で発売されたトヨタのプリウス、日本が誇る世界初の量産型ハイブリットカー。低速域で音もなく忍び寄る感じが、ナイトライダーみたいでかっこいい。そりゃもう頭を殴られたような衝撃でした。
 速い車やでかい車に対するあこがれっていうのは、アメリカ最高やっほうって感じじゃないですか。おりゃ速いんだ、最速だ、ゼロヨンだ、ローリングだって、なんか前世紀的過去の遺物っぽい考え。世の中ソーラー、風力、燃料電池、エコと大騒ぎしているのに、何をお考えになっているのでしょう?迷惑千万なのです。

 そこで私も考えました。夢の車、未来カー。その名も「ニューク・カー」。

 これだけエコだエコだ騒がれているなか、安全で大出力を誇る原子力。これに注目しました。そうです原子力です。電力供給構成比(東京電力)で言いますと、実に水力20:火力54:原子力26:風力1です。
 火力に代わるエネルギーとしては、原子力をおいて他にナシ。地球温暖化防止にだって役立ちます、Co2排出量はガソリンエンジンの比ではありません。米カリフォルニアの厳しい排出ガス規制も楽々クリアー。交通事故だって減るに違いありません。

 運転中前の車が遅くてイライラすることってありますよね。よし追い越しをしてしまおう、そんな考えもこの「ニューク・カー」なら吹っ飛びます。誤ってハンドル操作を間違って事故を起こそうものなら、即メルトダウン。半径数10キロ、風向きによってはもっと広範囲に放射能汚染されます。ぺんぺん草すら生えない死の世界があなたをお待ちかねです。いやー、恐ろしい。もう法廷速度遵守って感じの優良ドライバーが増えること間違いナシなのです。全員ゴールド免許確定。
 この車に乗ると人は優しくなります。常に周りに気を配り、無理な運転をせず、ひょっとしたら違法駐車も減るかも。いたずらや追突も怖いので無責任に路上駐車できません。車庫入れや路上駐車でちょっと壁にぶつけよたら、やんわりと放射能漏れ。運転も上手くなります。

 どうです、良いでしょう?この車、まずは各国政治家の皆さんの足として使っていただきたい。原子力は絶対安全、未来のエネルギーです。
 世の中違反ドライバーばかりですから、ゆくゆくは国民車となって活躍してほしい。ディーゼルの噴煙、排出ガス、石油不足、地球温暖化ともおさらばです。おそらく皆さんびびって車に乗らなくなること請け合いです。世界初の本格エコ国家誕生です。誇らしいじゃないですか。

 キャッシュバックキャンペーン。今ならなんと!対象車お買いあげの方全員にプルサーマル施設利用権(3回分)が付いてきます。さぁ、即お電話を。

参考文献
ホームページ「スマイルエナジー!東京電力」よりデータベース
http://www.tepco.co.jp/

ホームページ「京都議定書批推キャンペーン」
http://www5b.biglobe.ne.jp/~change-c/

ホームページ「原発事故災害サバイバルハンドブック」
http://www.ne.jp/asahi/radiation-disaster/survival/

ホームページ 「中国新聞」より21世紀 核時代 負の遺産
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/nuclear_age/index.html

あとがき 核開発競争と車。

 核保有国の数は今後も増え続ける事でしょう。冷戦構造が壊れ旧ソ連の科学者が食を得るため第三国へ続々入国。赤字国ロシアは科学者の頭脳流出を止められない。今日多くの国が核を持つに至ります。そのためインド=パキスタンに見られる緊張関係を生み、新たな冷戦を作り出していると言っても過言ではないのです。
 我が国も非核三原則を謳っているが、実際は沖縄米軍基地がある事や、東海村の動燃による放射能漏れ事故をみると、潜在核保有国なんだと気づかされます。
 アメリカのブッシュ大統領は核を実用化しようと企んでいます。ちょっと大げさですが、「潜在核兵器」と「使用核兵器」の垣根を下げようとしているのは明らかです。核拡散防止条約からの脱退、そして核実験の再開 。昨年9月のテロによる国民世論を背景に、軍縮に反対する意見を封じ込め、軍備再編につとめ、アメリカ第一主義をとなえています。国務長官に湾岸戦争(国防総省第12代統合参謀本部議長)で活躍したパウエルを要しているのが何よりの証拠だと思いますが。

 車社会。スピード競争に始まり、シェア争い、そして今後の次世代燃料の開発に続いていきます。現段階では水素と水による燃料電池が有力な候補とされていますが、コストや水素ステーション、メタノールステーション建設等インフラ整備に当分悩ませられると思います。ETC(Electronic Toll Collection System)の二の舞にならないよう、民間主導での開発を望みます。日本の活躍を期待しましょう。

 最後に。私は核保有に絶対反対です。自動車の無茶な運転にも反対します。ソーラーや風力、その他自然エネルギーを実用化することに賛同するものです。

backhome