tittle
Home(DiaryToday) - PDF - DiaryPast - Text - About - BBS - Link - e-mail
雑文
テキストアイコン
日々の観察、能書き
フィナーレとフォント
 フォントは面白い。だが奥が深すぎて、素人には手が出せない。以前外字フォント(注1)「MGaiji」を制作したときは、気が遠くなりそうだった。

 コンピュータを使っての音楽浄書を本格的にやっていた時期がある。使っていたのはMac版Finale。記譜フォントには標準のペトルッチではなく、(注2)シャコンヌを使用。ペトルッチが余りにひどすぎるので、みんなシャコンヌを使っていたようだった。その他にはチョイスがなかったというだけだったのかもしれないが。フィナーレ最新版にはマエストロやジャズフォントなど、面白いフォントもついてくる。

 フォントというのは異種OS間では大問題。なにせMacではあるフォントがWINにはなく、その逆も然り。フォントを交換しようにも、手間暇が掛かる。たとえ共通のフォントがあったとしても、おんなじレイアウトで再現出来るとは限らない。フォント情報(特に字詰め)が同一フォントでも両OS間まちまちで、一向に同じレイアウトで再現出来ない。由々しき事態である。

 解決策はフォントをアウトライン化して、絵情報としてしまうこと。問題点は構成しようとしたときに元データから直しアウトライン化しなければならないので、二度手間だということ。それに、アウトライン化すると字体がすこし太くなってしまうのも面倒だ。行間、字間が狭くなってしまうし、字の美しさも損なう。

 もう一つはPDF化してしまうこと。書類毎に字体を埋め込むことが出来るので、PC・Mac問わずに読むことが出来る。フィナーレからPDFを作るわけだけれど、どうも字体がおかしい気がするのは気のせいだろうか?

 とにかく、フォントというのは厄介である。活版印刷が始まったときから実用的なフォント作成が始まったと思うのだが(勝手な想像。後日ちゃんと調べます)、当時の人はこんなに種類が広がると思ったのだろうか?和・洋・中その他、多くの言語があり、その数と同じだけフォントの数も多くあるのであろう。どこかに全世界のフォントを記録したところってないのだろうか?世界フォントライブラリ、そんなところが。

注1 MGaijiは、括弧のみを扱うフォント。たとえば、歌詞1・2・3などをまたぐ括弧などに使うと、非常に便利。フィナーレ97以降(?)は絵を貼り込むことが出来るので、MGaijiの役目は終わったかもしれない。僕は制作者の意地で使うけどね

注2 Chaconne。ストーンシステムの有り難いフォント。フィナーレに付いてくる

http://www7.plala.or.jp/macfontsdaizukan/

↑MacFonts 大図鑑。WinFonts 大図鑑も同ページより行ける。日本語書体に興味を持たれた方は見るとヨイ

http://www.stonesystem.co.jp/

↑ストーンシステム。音楽記譜フォント、シャコンヌを作った会社。音楽ソフトに特化した会社だと思いこんでいたら、Cardyっていう単語帳ソフトも作っていた。あなどれない

backhome