tittle
Home(DiaryToday) - PDF - DiaryPast - Text - About - BBS - Link - e-mail
雑文
テキストアイコン
空想の産物
マルチリンガル
 外国語を流暢に話すことにあこがれる人も多いのでは?毎年ゴールデンウィークには多くの人々が海外に行き、多くのおみやげと経験を抱えて帰ってきます。そしてこう思うのです、「あぁ外国語が話せたらいいなぁ」と。
 しかし外国語を話すのには多くの時間がかかります。流行の駅前留学で英語をマスターしようと思ったら、一体どのぐらいの時間とお金がかかるのか。これを考えると気が遠くなります。

 外国語を聞き取るためには、耳が外国語に慣れる必要があります。論より証拠、英語しか聞くことが出来ない環境に1週間もいれば、おそらく何を言っているのかぐらいは聞き取れるようになるでしょう。人間の耳は優れた音声認識装置なのです。

 音声認識の技術は日進月歩。この音声認識の技術、実はすでに実用の域に入っているのでは?カーナビでは目的地を声に出せば、的確にあなたの行きたい場所までナビゲートしてくれます。
 カーナビの恩恵として、助手席に向かって「道が違う」とか「もっと速く教えてくれ」等、わめき散らす事も以前より少なくなったのでは?

 翻訳もなかなかに高性能。インターネット上に存在する無料のWEB翻訳ですら役に立ちますから、実用的なプロ用の翻訳アプリケーションはもっと精度が高いはず。

 音声認識と翻訳が結びつけば、あっという間に同時通訳の出来上がりです。どんな言語もきちんと解析できれば、もう外国も怖くはありません。機械は庶民の味方、地球を狭く感じることでしょう。

 ここで一つ問題があります。外国語を多くの人が話すようになると困るのは誰?もちろん外国語教育業界です。駅の側には付き物の語学教室、いくつの教室が存在するか知れません。とにかく莫大な資金を持っています。少子化の影響で少なくなってきた塾に成り代わり、新たなお稽古事、大人のための教室と称して幅を利かせています。私も以前通っていたことがあり、毎月の支払額に身を切る思いでした。

 さてこれは僕の推測ですが、実は翻訳機は既に完成されているのかも。しかし語学教育業界からの圧力があり、発売にこぎつけずにいる。もしこの商品の開発に成功したならば、誰も語学を学ぼうなど思わなくなるのは必死。小中高と一貫して英語教育を押し進めている文部科学省のメンツも立ちません。官民そろって妨害工作をしているのかも。陰謀渦巻く業界なのですよ。

あとがき

 これはフィクションですから事実はさておき、自動翻訳装置一日もはやく出来るといいですね。海外から多くの外国人が日本にも来るし、逆に多くの日本人が海外に出ていきます。
 言語の壁がなくなればボーダレスに一歩近づきます。外国に対する偏見や媚びへつらいもなくなることでしょう。全ての人が同じ言語を話すのと同義になります。
 バベルの塔を作り神の怒りに触れ、方々に飛ばされ、違う言語を話すようになり、互いにいがみ合い戦争をするようになった。神話ではそうなっていますが、自動翻訳装置完成の時、再び世界が一つになれるかもしれません。現代人はそうなった時、神話をなぞるのでしょうか?

backhome