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雑文
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日々の観察、能書き
親知らず
親知らず
(1)本当の親を知らないこと。また、そういう子。

(2)第三大臼歯のこと。ヒトの歯のうちで最も遅く生える。知歯(ちし)。ちえ歯。

 歯というのはどうして不器用に出来ているのだろうか?子供の時には歯が抜け、成人してからは余分に生えてくる。そうかと思えば、老いて抜け落ちる。

 数日前から左頬に口内炎が出来ている。治っては出来、また治っては出来る。毎日歯を磨き、リステリンで雑菌を殺し、時にイソジンでうがいをするのにも関わらず、だ。食生活に偏りがあったり、おやつにチョコなぞを食べるせいだとばかり思っていたのだが、そうではないことに気がついた。親知らずだ。親知らずが少し出ていて、食べるときに頬の内側に接触するらしい。

 僕は歯並びが悪い。これは遺伝なので仕方がない。小さい頃歯磨きが上手に出来ず、よく虫歯になった。小学校の時何度も歯医者に通ううちにすっかり顔、というより歯形を担当医に覚えられる。さすがに覚えていないだろうと思って行った20代前半だが、歯を診たら一発で名前を当てられる。さすがプロというべきか、それとも僕の歯形が特徴的すぎるのか?

 歯形の悪さ故、歯は時々痛くなる。今度もまたかといった程度。そんなに気にはしていなかったが、口内炎のおかげで親知らずに気がついた。まだそんなに痛いという訳ではないし、歯医者怖いので放っておこう。また歯を診られ、にやりとして顔を見られ、勝ち誇ったように名前を言われるのもしゃくだしさ。

 親知らずで思い出したことが一つ。小学校高学年の担任の先生、愉快で音楽の好きな、怪談話が得意な人でした。得意な怪談話「親知らずの岬」。タイトルだけ覚えているのですが記憶にない、そうとう怖かった覚えがあるのです。タイトルからして怖そう。

 今の僕には歯の話は十分怖すぎますけど、間違っても歯の話じゃないですよね、先生?

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