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雑文
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映画評あるいは感想
ブレードランナー
 これを見た時僕は小学生だった。SFに興味を抱き、火星年代記を読み、サイバーパンクに訳も分からず興奮していました。同世代の子が夕焼けにゃんにゃんなんかを見て喜んでいるの後目に、こんな映画を飽きることなく見続けていたわけですから、ずいぶんませていたと思います。SF好きなんて理解されていませんでしたし。

 退廃的な、いわゆる「汚れ」た空間。陰鬱な空気。おぼろげに世紀末以降はこんな世界になるんじゃないかなー、なんて思っていました。実際2017年まであと15年しかないわけですが、このような世界にはならないですね。

 あれから20年経ち改めてこの映画を見ますと、昔とはずいぶん違った印象を受けます。そりゃそうです、作られてから20年が経ちますから。
 映像的な印象や、よくわからない日本的な雰囲気ばかりに目がいっていた気がしますが、レプリカントとデッカードの許されない恋物語だったんですね。まだ恋愛経験もない10ばかりの子供には、この映画のテーマを理解するのは難しかったと思います。

10年後、20年後、あるいは映画の設定と同じ時代になったときに、私を取り巻く環境はどうなっているのか。その年が来たらまた見てみたいな。

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