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映画評あるいは感想 洋画
プリンス・オブ・エジプト
 あらすじは旧約聖書の出エジプトまで。僕のことばで語るより、実際に聖書を読んでください。想像よりも遙かに壮大なお話なのですよ。聖書なんて堅苦しくてイヤだ、とおっしゃるならば映画「十戒」。こちらを見てください。ずいぶん古い映画なのでSFXなど古くさいですが、これに勝るスペクタルはそうはないはず。

 民族問題というのは古今東西に関わらずある話で、背景には宗教が絡んでいる事が多くあります。宗教の名の下に、多くの血が流されてきた歴史。いっそ宗教などなくなってしまえばいいのでは?と思いますが、人を崇め奉る気持ちというのもわからなくはないのです。だって、人にすがって生きていれば、楽チンですからね。

 どんな信仰を持っていようと、それはその人の自由。対立する思想があるからといって、即座に戦争を始めるというのはわからない。全くわからないのですよ。
 モーセは神からの啓示を受け、ファラオの圧制からヘブライの民を解放しようと立ち上がります。ファラオはヘブライの民の犠牲を礎にして国を興してきたのですから、それは当然だと思うんですよ。しかしまた疑問が。ヘブライを救うべく立ち上がったモーセがエジプトを脱出するに際し、なぜエジプト人を虐殺しなければならなかったのか。こういうところが後々の受難につながっていくんじゃないのかなぁ、なんて思ったり。

 こういった宗教や思想の問題が山積しているので、未だにパレスチの受難は続いているし、アメリカはテロでやられるし、朝鮮は民主主義国に対して強硬な姿勢を取り、インドとパキスタンはいがみ合うのです。

 あーあ。一体いつになったら人は争いをやめ、手に手を取って、地球規模の平和共存関係が成立出来るのでしょうか。アダムとイブが禁断の果実を口にしてから、ずいぶんと複雑な世の中になったものですね。

 映画の評論というよりは、宗教を語るになってしまいました。すみません。

 では最後に。もうホントどうでもいいことなんですけれど、アメリカのこの手のアニメって、顔が五輪真弓に見えちゃうんですよ。僕だけかもしれないですが。
 それともう一つ。ミュージカルはいきなり歌い始めるので、話の流れが寸断されてしまう時があります。日本語吹き替え版だったのでそれほど抵抗なかったのですが、英語版で英語弱い人だったら相当ダメだろうなぁ。

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