僕はあまりテレビを見ないのですが、見ると悲しくなってしまいます。番組の内容云々ということではなく、音楽の使われ方です。ドラマなどでは番組とタイアップして音楽を流しています。音楽を売る手段としてタイアップしてるだけであって、番組内容とはあまりかみ合わないことも多いのはご存知の通り。でも、音楽は良い悪いに関わらず売れてしまいます。 コマーシャルにも音楽。殆どの場合は消費される一方の消耗品みたいなもので、画面に合わせて音楽を流していればとりあえずいいよね、ぐらいなものでしょう。 街を歩いていても音楽。商店街を歩けばスピーカーから音楽が垂れ流され、店の中に入っても雰囲気作りのために音楽。どこに行っても音楽、音楽、音楽。
こんなにも音楽が私たちの生活に密着しているにも関わらず、自ら選択して音楽を聴こう、演奏しよう、という機会は少ないような気がします。人によっては皆無かもしれません。垂れ流された音楽を聞くだけなので受動的。良いなと思って買った音楽でも、本当に選択して買っているかというとちょっと怪しいかもしれません。
良い音楽は時代を越えます。百年後に生きた人が手に取って聞いたとき、新鮮であること。それが重要なのです。ジャンルを問わず、時代から取り残されてしまう消耗品としての音楽。そうならないための曲作りをしなければと、街を歩きながら思いました。
■ 音楽の正体
Amazon.co.jpより
十年ほど前(もっと前かな?)やっていた深夜番組。音楽というのはどのジャンルでも体系的に見ていかなければなりません。一ジャンルの体系がわかってしまうと、他のジャンルも大体同じだと気づくでしょう。そこから、自分好みで取捨択一していくのも一つの選択肢かもしれません。 良いものにジャンルは関係なく、クラシックだろうが、ジャズだろうが、ポピュラーだろうが、歴史に流されない、淘汰されない音楽が必ずあります。 |